Live CD が提供されなくなった
インストールはテキストインストーラで行う。 操作は直線的。
デスクトップ環境は後から追加
テキストインストーラにはデスクトップ環境が含まれていない。 同時に配布されている IPS パッケージリポジトリイメージから追加する。
GNOME-Shell が使いづらい
gnome-tweak-tool
を使って設定する。
標準でいくつかの拡張機能がインストールされている。
https://extensions.gnome.org
にある
拡張機能を試してみようとしたが、いずれもインストールに失敗。
理由は不明。
動画の再生で GNOME-shell の CPU 負荷が高い
firefox、ffplay、mpv 等で動画を再生すると、
gnome-shell
プロセスと Xorg
プロセスの CPU% 値が跳ね上がる。
コンテキストスイッチの数値も10倍以上になる(500前後→10000超)。
gnome-shell
の代わりに twm
を使用した場合は、この問題は起きない。
Firefox ESR 52.9.0 (32bit)
YouTube は視聴可能だが、ニコニコ、Twitter、Facebook 系の動画は不可。
Solaris 11.3 上で構築した ffmpeg 3.2.2 をインストールすれば、 後者も可能に。
ffmpeg と libvdpau.so
Solaris 11.3 で構築した ffmpeg 3.2.2 は libvdpau.so
に依存している。
libvdpau.so は Solaris 11.3 では pkg:/driver/graphics/nvidia に含まれているが、
Solaris 11.4 では pkg:/library/graphics/libvdpau に含まれている。
mpv と liblua.so
Solaris 11.3 で構築した mpv 0.29.0 は liblua.so
に依存している。
liblua.so
(pkg:/runtime/lua) は Solaris 11.3 と 11.4 の間で互換性が無く、
Solaris 11.3 上で構築した mpv は Solaris 11.4 上で動作しない。
symbol lua_cpcall: referenced symbol not found
ライブラリそのものを Solaris 11.3 から持ってくれば動作する。 また、mpv のソースコードにこの非互換性を伴う変更への対応が含まれているので、 再構築でも動作すると思われる。
最大音量が小さい
audioctl
で変更可能。永続的。
$ audioctl set-control line-out 100:100
IME が一切無い
ATOK だけではなく、anthy なども廃止されている。
Solaris 11.3 の IME がらみのパッケージは、インストール不可に設定されている。 ibus は入っている。
動くかどうか試してみた
以下のパッケージに含まれるファイルを Solaris 11.4 上に持っていくと、 ATOK が使えるようになった。(簡単な動作確認のみ)
- system/input-method/iiim
- system/input-method/iiim-xim
- system/input-method/iiim/atok
- library/medialib
自動起動
/etc/X11/xinit/xinitrc.d/0210.im
を Solaris 11.3 から持ってくる。
XI18N_OBJS
を編集
/usr/share/X11/locale/ja_JP.UTF-8/XI18N_OBJS
を編集。
スクリプト的にはこう。
# gsed --in-place=~ -e '/common\/ximcp/i XIM\tcommon/xiiimp\t_IIIMP_OpenIM\t\t# XIM_open' \
/usr/share/X11/locale/ja_JP.UTF-8/XI18N_OBJS
この変更を行わなくても日本語の入力は出来るが、 文字パレットなどは動作しない。 また、トリガーキーの変更にも支障が出る。
トリガーキーの変更
$ gconftool-2 --type string \
--set /desktop/input_methods/trigger_keys "Control_L+grave"
iiim-properties
を使うには
iiim-properties
は以下のライブラリに依存している。
これらを Solaris 11.3 から持ってくれば、一応動作する模様。
/usr/lib/libORBit-2.so*
/usr/lib/libORBit-imodule-2.so*
/usr/lib/libORBitCosNaming-2.so*
/usr/lib/libart_lgpl_2.so*
/usr/lib/libbonobo-2.so*
/usr/lib/libbonobo-activation.so*
/usr/lib/libbonoboui-2.so*
/usr/lib/libgnome-2.so*
/usr/lib/libgnome-keyring.so*
/usr/lib/libgnomecanvas-2.so*
/usr/lib/libgnomeui-2.so*
/usr/lib/libgnomevfs-2.so*
インストールの流れ
今回は Solaris 11.3 上の VirtualBox 5.2.18 を使用。
- Solaris 11.3 上で IPS パッケージリポジトリを展開
- VirtualBox で Solaris 11.4 用に VM を作成・構成
CPU数、ファイル共有(展開したパッケージリポジトリ)、ネットワーク設定など。 - Solaris 11.4 をインストール
- Solaris 11.4 上で、VirtualBox Guest Additions をインストール
# pkgadd -d /media/VBOXADDITIONS_5.2.18_124319/VBoxSolarisAdditions.pkg
- Solaris 11.4 上で、IPS パッケージリポジトリをマウント
# mount -o ro -F vboxfs IPSpkgrepos /path/to/IPSpkgrepos - デスクトップ環境をインストール
ドキュメント に従ってデスクトップ環境を追加。# beadm create be-name # beadm mount be-name /mnt # pkg -R /mnt install -g /path/to/IPSpkgrepos group/system/solaris-desktop # bootadm update-archive -R /mnt # beadm umount be-name # beadm activate be-name
BE を作成せずに直接デスクトップ環境を追加すると、 コンソールでログインしている状態で GUI ログイン画面が表示されるという困った状況に。 というか、困った。
- Solaris 11.4 を再起動
- VirtualBox Guest Additions を一旦削除し、再インストール
これを行わないと Shared Clipboard の機能が動作しない模様。
# pkgrm SUNWvboxguest # pkgadd -d /media/VBOXADDITIONS_5.2.18_124319/VBoxSolarisAdditions.pkg
/etc/vfstab
に IPSpkgrepos を追加、マウント- ローカルパッケージリポジトリを構成
# pkg set-publisher -G '*' -M '*' -g /path/to/IPSpkgrepos solaris # pkg refresh --full solaris
- 必要に応じてパッケージを追加
# pkg install group/feature/developer-gnu
こんな感じ。
0 件のコメント:
コメントを投稿